Synology DS620slim と Synology Drive 雑感

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Synology DS620slim と Synology Drive 雑感です.

いつもの通り結論から書くと,

DS620slim,小さくて,高性能,というかなんでも出来ます.数少ない個人でも使える2.5インチNASとして貴重だと思います.

Synology Drive は悪くはないのですが,少し設定わかりにくいです.それといまのところオンデマンド同期が macOS に対応していないのがかなり残念なところ

でしょうか.

Synology DS620Slim 購入理由と構成

今回も私の持ち物ではありません.同僚の購入品です.購入理由は複数端末の同期とバックアップが理由です.

同期だけなら個人的には OneDrive をオススメするんですが,端末のバックアップはさすがに容量が大きいのでクラウドドライブは使いにくいということで,管理の手間を考えると専用の NAS が良いだろう.あと,今回は価格はある程度高くても良く,端末数台のバックアップさえ取れればかったので,動作速度と堅牢性とコンパクトさを兼ね備えた本製品をオススメした訳です.

なお,本製品,ドライブは付属しませんので,最終的に Western Digital の NAS 用2.5インチHDD WD10JFCX を4台とキャッシュ用の余っていた 64GB の 2.5 inch SSD を組み合わせています.全部で6台のディスクを内臓できるので,1台分の余裕がありますが,これは将来的な拡張用という位置付けです.

総額は10万円少し切るくらいと,まぁまぁのお値段ですね.

Synology DS620Slim の概要と雑感

さて,この Synology DS620Slim ですが,上に書いた通り,最も大きな特徴は2.5インチHDD/SSD を6台内臓できる NAS ですが,2.5インチだけに対応する製品って業務用の物凄くお高いストレージを除くとあまり見かけません.2.5インチHDDって3.5インチのものに比べると容量単価がかなり高いことからあまり売れないのが理由だと思います.しかし,その分非常にコンパクトな訳です.実際,製品の箱からして小さくて軽いです.

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パッケージの大きさ,上の写真に写り込んでいる Microsoft Surface Go とフットプリント同じくらいです.

箱から本体と付属品を取り出した様子は以下の通りです.やはり小さい.

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本体は文庫本を7冊くらい前と後ろに並べたくらいの大きさしかないですし,ACアダプタもモバイルPCに付属するものとあまり変わりません.実際,ACアダプタの容量も12V5.41Aで65WとノートPCと同じくらいです.

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そして,この大きさなら,本棚,もしくは机の上においてもそれほど違和感がありません.個人的にはこの

本棚や机の上に設置してもあまり違和感がない大きさ

であるというのが本製品の最も良いところだと思います.

この設置のしやすさですが,単純に大きさ(体積)だけの問題ではないことを注意しておきたいと思います.実際,3.5インチ1台のモデルである Synology DS116 が身近にあるのですが,こちらの方が本棚とか机の上とかには置きにくいです.

概要 職場で使う部門用ファイルサーバとして,Synology の...

大きさを比べてみると DS116 が 71×166×224mm,DS620slim が121×151×175です.体積自体は DS116 が DS620slim のほぼ2/3です.しかし,実際に置いてみると奥行きがなく,形状的に安定している DS620slim の方が机の上とか本棚に置いてみると邪魔にならない.と言うか,DS116だとそもそも奥行きのない本棚などには設置出来ないことも多いはずです.

さて,話は少しそれましたが,本製品,良いところはこれだけではなくて,比較的高い値段するだけあって全くストレスなく動作します.製品の細かな仕様については製品サイト

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を参照してもらえればと思いますが,本製品は Synology の製品群の中だと中間くらいのグレードの NAS で,CPU は intel 製です.またメモリも標準2GB,追加で6GBまで対応しています(おそらく標準2GB取り外し交換すれば8GB認識するんじゃないかなと思います.).Gigabit Network のポートも2つ用意されていますし,作りも非常に良く,とても静かです(ファンは背面1箇所です).

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Synology の下の価格帯の製品は arm 系の CPU が使われていますが,体感ではっきりわかるくらい設定画面の動作速度が違います.

まぁ,NAS として使うだけなら一度設定すれば滅多に設定画面使いませんので問題はないのですが,この類の NAS ってとても多機能で,オプションのパッケージ入れれば実に色々なことに対応するサーバーになります.そして,こういうのいくつか動かすには,やはり CPU とメモリ(とそしてもちろん保存領域)がそれなりに必要です.要するに,

遊ぶにはこのくらいの CPU とメモリがないとツライ

訳です.実際本製品,Gigabit Network を2ポート持ってて,かなり高機能なルーターとしても使えますし,CPU が ANSI-NI に対応してるので,VPN サーバーとしても使いやすいはずです.2.5インチHDD使ってるので,台数たくさん積める割には低消費電力ですし,

お値段除けば,自宅用オールインワンサーバーの最右翼

な感じがします.

最後に,本製品メインテナンスはそれなりにしやすそうです.HDD の取り付けしやすいですし,背面パネルも簡単に取れて,ファンとメモリモジュールに簡単にアクセスできるようになっています.なお,FAN の大きさは 80×80×20 でした.

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Synology Drive 雑感

さて本製品,と言うか Synology の製品,いまだと Synology Drive というクラウドドライブ機能があります.これは要するに,OneDrive とか Google Drive とかのオンプレミス版です.OneDrive とかだとクラウドのどことも知れないところにファイルが保存されてしまいますが,Synology Drive だと,購入した NAS にファイルが保存されると言うことです.ただし,通信に Synology のサーバーが使われますので(どのレベルで使っているのかは分かりません.一応 End-to-End で暗号化はされてはいるようです),完全にオンプレミスとは言う訳でもない.

この Synology Drive,Synology による解説は,

Synology Drive は、さまざまなプラットフォーム全体でファイルを同期し、オフィスのオンライン編集とシームレスで多様な共有ニーズを満たすことでデータの管理とコラボレーションをシンプルにします。Synology NAS 上での Google Drive、Dropbox、Box の体験を味わってください。

にありますが,かなり分かりにくいです.

まず,この機能,実用的に利用するには,QuickConnect の設定を求められます.なお,この QuickConnect というのは,

に説明がありますが,Synology の NAS をインターネット側から簡単に利用できるようにする機能で,これを利用するためには Synology アカウントなるものを作成しないといけません.

まぁ,やっていることから考えて Synology Drive 使うには当然これ必要になるだろうなぁ……とは思ってましたが,上のホームページを見てもこのあたりについては全く書かれていません.

また,この Synology Drive を使うには,Synology Drive Server というのを Synology の NAS に入れて,クライアント用のアプリをスマホなどに入れる必要があるのですが,この Synology Drive Server 使うには,

  • Synology Drive(一般ユーザー向けポータル)
  • Synology Drive 管理コンソール(管理設定)
  • Synology Drive ShareSync(クロスサイト間ファイル共有)

という3つのアプリをサーバーに入れる必要があるようですし,実際入れたのですが,なんで3つに分けているのかよく分かりません.名前的に,例えば,Synology Drive ShareSync を入れなければ,クラウド同期の機能は使えないんだろうなぁ……と思うんですが,それだと Synology Drive 導入する意味ない訳で(管理ポータルである Synology Drive 入れなくてもブラウザでファイルアクセスするだけなら標準の File Station アプリでできる),正直何が何だか……です.

設定自体はまぁ頑張れば(この辺りについて何も知識がないと厳しいとは思いますが)できます.順番としては,

  1. QuickConnect を設定(Synology アカウント登録)
  2. Synology Drive アプリを3つとも NAS に導入する.
  3. Synology Drive 管理コンソールを使って設定する.
  4. クライアントにアプリを入れて必要な設定を行う.

ですが,正直,公式サイトの Synology の説明全く役に立ちませんでした.

なお,同僚に聞いたところ,だいたいはトラブルなく使えているようです.ただし,私個人としては,

  1. macOS のクライアントアプリのメニューバーアイコンが大きすぎる
  2. macOS と Linux のクライアントがオンデマンド同期に対応していない

ですし,オンデマンド同期させるのも VPN でファイルサーバーに直接アクセスするのもあまり変わらない気がするので,いまのところは積極的に使いたいとまでは思いません.

なお,オンデマンド同期できるクラウドドライブってあるようでなかなかありません.Synology Drive は上で書いた通り Windows のみ対応ですし,Dropbox も Windows のみのようです.

OneDrive だと macOS でもオンデマンド同期使えますが,Linux 向けの公式クライアントがない……と言うことで,この辺りも決定版あるようでないなぁ……と思います.ownClound は Windows,macOS,Linux 向けのアプリありますし,オンデマンド同期にも対応してるみたいですが……人に勧められるようなものじゃないですしね.

以上!

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