ServersMan から ConoHa に VPS を乗り換えた備忘録

Photo by hyt.

ServersMan から ConoHa に VPS を乗り換えた備忘録です.

本 blog のサーバーを DTI の ServersMan VPS から ConoHa VPS に乗り換えたので,その備忘録と雑感です.

乗り換え理由

乗り換えた理由は,CentOS6 のサポートが2020年11月30日で終了したのがキッカケです.というか,終了後3ヶ月も放置してたんで,いいかげんにしないといけないと思って,今週の初めに作業をはじめました.

もちろん ServersMan を使い続けるという選択肢もありましたが,ServersMan,遅いです.使っていたのは,Entry プランで,CPU×2,メモリ1GB,ディスク容量50GBと,他社と比べてそんなに劣った感じはしないんですが実際使うと遅かった.

これ,おそらくシステムの世代が古いせいだと思います.実際,CPU 調べてみると,

を見ての通り,L5630 で,2010年発売です.また,ストレージはおそらくHDDで,おかげで blog 投稿するときに写真さがすのにものすごく時間がかかり非常にストレスを感じてました.このスペックでも価格は税抜き467円と超格安だったので,まぁこんなものなのかな,と思いながら使ってきましたが,CentOS6 がサポート終了となり,全面的にシステム入れ替えなので,どうせなら他社も試してみようと思った訳です.

と言うことで,VPS の評判をネットでいろいろ見て,GMO の ConoHa が最近は良さそうとの感じだったのと,620円とほんの少し値段高いプランがあったのと,転送量無制限だったので選んでみました.

乗り換え結果

と言うことで,現在,ConoHa に構築した環境で blog 書いてるのですが,

ビックリするくらいサクサク動きますねぇ……

なお,CPU は,

を見ての通り,E5-2650 v3 で,2014年の CPU で,ストレージは SSD です.ただし,CPU は1コアだけの割り当てで,メモリ512MB,あと bogomips の値もほとんど変わらない……あれぇ……おかしいなぁ……なんでこんなに体感わかるくらい速さ違うんだろう……と思いますが,ものすごく体感速度違います.

と言うことで,もっと早く乗り換えるべきだった気がします.

乗り換え作業備忘録

乗り換えですが,まず,ベースとなる OS は CentOS Stream としました.

CentOS8 は2021年末までのサポートですし,CentOS7 も2024年6月30日とあまり残り期間がありません.CentOS Stream はローリングリリースで,固定運用のサーバー用としては使いにくい?のかも知れませんが,これ,全く個人的な blog ですし,基本的に WORDPRESS が動けば良いだけなので,まぁ良いかな,という選択です.

実際のインストールは,conoHa が用意しているテンプレートイメージを選ぶだけです.

少し残念だったのは,ConoHa 自慢の超高速WORDPRESS環境である KUSANAGI を選べなかったことです.KUSANAGI 環境はいまのところ CentOS7.9 がベース OS のよう.あと blog やるだけなら専用の WING 環境を選んだ方が良いです.WING 環境だと,ものすごく丁寧な案内がありますし,あと,移行ダウンタイムをほぼゼロにできるらしい.

OS インストール後の作業は以下の通りです.なお,実際には色々試行錯誤したので,以下の通り入れた訳ではありませんが,備忘録なので,まとめて記してあります.

まず,dnf で WORDPRESS を動かすために必要なパッケージを入れていきます.

次に,WORDPRESS のサイトヘルスで警告が出ないようにするために ImageMagick を導入します.以下の手順はソースコードから最新版を入れていますが,epel を導入して dnf で入れる方が簡単だと思います.この辺りは,

有限会社ルートリンクスはシステム構築から講習会まで行うトータルサポート会社です。Windows、Linuxからネットワーク機器まで広く対応できます。

を参考にしました.

次に phpMyAdmin を導入します.接続可能な ip を ******* に記しておきます.

次は mariadb-server の初期設定です.

mariadb-server の初期 root パスワードは何も設定されていませんので,ENTER を押すだけです.また,Y/N は Y と答えます.

これで phpMyAdmin が起動しているはずなので,

  1. https://ip-address/phpmyadmin で接続
  2. root/password でログイン
  3. メニューの「データベース」をクリック
  4. データベース wordpress を照合順序 utf8mb4_general_ci で作成

しておきます(もちろんこの場合は wordpress が WORDPRESS 用のデータベースですが,これはもちろん元のサーバーの設定に合わせる必要があります).これでデータベースの準備が整ったので,旧サーバーで,

のようにして,WORDPRESS のデータのバックアップを取り,これを scp で移行先サーバーに転送し,

として mariadb にデータを移行しました(phpMyAdmin を使ってバックアップと移行をしても良いと思いますが,私の場合は旧サーバーに phpMyAdmin 入れてなかった.あともちろんこの場合の旧サーバーの WORDPRESS のルートディレクトリは /var/www/wordpress です).

次に SSL に対応させるため certbot を導入しますが,最新の certbot は昔と違って snap で提供されているので,まず,snap から導入していかないといけません.また,snap 導入するには epel リポジトリを導入しなければいけないのですが,なぜか,install ではダメで,reinstall しないといけませんでした.

ここまで来ればあとは DNS のエントリーを旧サーバから新サーバーのものに

はじめに 先日初めてブログをインターネット上に公開しました。 その際、URLにドメインからWebページを見れるようにするのに苦労したので、詰まった点を中心に書いていきます。 お名前.comでドメインを取得 お名前.com...

のように書き換えます.DNS が新サーバーに切り替わってから(私の場合はほぼ半日かかりました),

として,証明書が自動的に更新されるように設定すれば完了です(多分最後の systemctl enable –now snap.certbot.renew.timer は要らないと思うが念のため).

なお,certbot を実行するだけで,http を https へリダイレクトする設定やら何やら全部自動で設定してくれます.前はこれ自分でやんないとダメだったので,かなりビックリしました.

以上!

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