PINE A64+ 雑感と初期設定の備忘録

Photo by hyt.

今日は2018年1月3日です.まずは,ご挨拶から.

あけましておめでとうございます.2018年も本 blog をよろしくお願いいたします.

さて,正月3日ですが,本ブログの管理人は新しく手に入れたオモチャ PINE A64+ 2G で遊んでいます.え,家族サービスは?って言われそうですけど,私以外の家族は遊びに行ってるんですよね……私だけ居残りです.

PINE A64+ 2Gって何?

Raspberry pi と同様の SBP(Single Board Computer) です.

もともとは Kickstarter で世界初の 64bit SBP の触れ込みで資金募集され(結果的には世界初には結局なれなかったんじゃないかと思いますが),その後事業化された製品です.

製品サイトは以下の通りで,今だと ROCK64 とかいろいろ出ています.

製品の特徴は,Raspberry pi3 との比較で(あくまで私が興味のあった部分),

  • 若干高速である.
  • 若干安い(ただし日本だと送料等の問題からそうでもない)
  • Gigabit Ethernet に対応してる

でしょうか.なお,今回はかなりお安く,某オークションサイトでケース込みで3000円程度で手に入りました.ケースは真っ黒な VESA マウント穴が付いたもので,ネジ等は付属していませんでした.

Photo by hyt.

そのままだと基盤が泳ぐので,適当なネジ(M2.6だとジャストサイズです)とボルトで固定しましたが,そもそもこのケース国内で取り扱いがありません.基盤については,国内だと,秋月電子通商さんが販売しているみたいですが,ケースはない.Amazon には他のケースはあります(しかしとても高価)が,このケースは見当たりません.元の所有者の方はどうやってこのケースを手に入れたのかちょっと疑問です.

届いてまず感じたのは,

大きいなぁ〜

です.Raspberry pi を想像していたのですが,一回り以上大きい.比較写真は,

がわかりやすいでしょうか.Raspberry pi と Raspberry pi zero を合わせたより大きいです.

あ,あと,今回購入したものには無線機能はありません(冒頭写真の右側の端子部分に基盤が追加されるみたい)ので,技適の問題はありません.

さて,遊ぶためには電源の確保と何かの OS を microSD にインストールしないといけません.今回,電源として使ったのは,Anker の24W 2-Port USB Charger

で,microSD は ELECOM のお安い 8G のものを使いました.

初期イメージの選択

PINE A64+,Android, openSUSE, Armbian など,結構色々な OS に対応していますが,元サイト

の説明を見ると,今のところ Ubuntu Xenial じゃないといろいろ問題がありそうな感じです(個人的には RedHat 系か gentoo が好きなんですが……).安定したものを使いたいですし,私の場合,SBP にデスクトップは期待していないということもあり,今回は素直に Xenial Base Image をインストールすることにしました(Xenial Minimal Image でもよかったのですが,公式は Base Image の方みたいです).

と言っても,インストーラーは共通で,Ether を改変した

を使って導入します.導入手順は以下の通り.

microSD を PC に入れ,インストーラーを起動します.

Photo by hyt.

Choose an os を選んで,ボードとして PINE A64+ を選んで Xenial Base Image を選び,OKを押します.

Photo by hyt.

あとは,Flush! を選ぶとダウンロードから書き込み,ベリファイまで完全に自動です.

Photo by hyt.

書き込みが完了すると,初期IDとパスワードがそれぞれ ubuntu, ubuntu だというメッセージまで出してくれます.ビックリするほど手軽で簡単です.

Photo by hyt.

しかし,簡単なのはここまで.何にも入ってない Base Image ですので,これ以後はコマンドラインから色々設定していく必要があります.

Xenial Base Image の初回起動

PINE A64+ に miniSD カードを入れ,起動します.Raspberry pi3 と違い,microSD の挿入部分はカチッと音がして,少し押し込まないと microSD が外れない仕様のものです.

特にスイッチなどはなく,microUSB 端子に電源を接続するとすぐに起動します.先ほど見た通り,初期 ID とパスワードはそれぞれ,

  • ID: ubuntu
  • PASSWORD: ubuntu

です.キーボードやモニタ(HDMI)を繋ぐのは最初だけで,あとは面倒なので別の PC から SSH 経由で設定することにしました.そのために,まずは IP アドレスを確認します.

sshd ははじめから起動しているので,アドレスさえ分かれば十分です.実際に ssh でログインして,初期カーネルを調べる手順は以下の通りです.

3.10 の何やら logsleep に対応したカーネルがインストールされていることがわかります.

u-boot と kernel のアップデートとファイルシステムのリサイズ

さて,ここまで来れば,最低限の Linux マシンとして使えるのですが,このままだとなぜか再起動に対応してくれません(電源を入れ直すと起動する).

この問題は,u-boot と kernel を専用のスクリプト(はじめから /usr/local/sbin に入ってるし,パスも通っている)でアップデートすると解消します.

結果は以下の通りです.

3.10.104-2 ⇒ 3.10.105-0 にアップデートされていることが分かります.

次にファイルシステムをリサイズします.初期状態だと 8G の miniSD カード全体が使われないためです.このための専用のコマンドも用意されています.実行の様子は以下の通りです.

エラーが出ているように見えますが,df -m の結果を見るときちんと拡張できていることが分かります.カーネルのアップデート等を行いましたので,ここまででいったん再起動をかけます.

パッケージのアップデート

次はシステムに導入されているパッケージのアップデートを行います.ubuntu なので,apt-get update; apt-get upgrade するだけです.

かなり大量にアップデートされます.途中でコンソールで使う言語について聞かれますが,その選択肢の回答は以下の様にしました(これでホントに良いかどうかは分からない).

  • Encoding to use on the console ⇒ UTF-8
  • Character set to support ⇒ Latin1 and Latin 5

設定をやり直したい場合は,

とすれば可能です.

tzdata/locale の再設定

さて,この段階だと,言語やロケールの設定が en_US.UTF-8 です.ssh 経由で設定していることから普通に日本語が表示できますので,タイムゾーンとか LANG とかを日本語に設定することにします.まずはタイムゾーンからですが,

で, Asia/Tokyo を選択すれば良いだけです.

次にロケールの設定ですが,

とやっても良いのですが,今回は地道にひとつひとつ確認しながら行いました.詳細は以下の通りです.

まず,現在の locale の確認を行います:

次に,システムに登録されているロケールの確認をします:

また,Ubuntu のロケールとして,ja を含むものがどれだけあるのかを確認します:

システムのロケールに ja_JP.UTF-8 を登録して:

追加できていることを確認:

最後に OS 起動時の locale を設定します:

ここまででロケールの設定は完了です.反映させるため,ここまででまた再起動します.

ユーザーの追加と削除

標準ユーザーの ubuntu のままだとなんとなくセキュリティ的に心配ですし,慣れてなくて使いにくいので,作業用のユーザーを別に作り,ubuntu を削除します.もちろん新たに作る作業用のユーザーは sudo ができなければなりません.今回は,作業用のユーザーとして hyt を作ることにします.

ここまでで一旦ログアウトし,ユーザー ubuntu を消します.なお,userdel のオプション -r はホームディレクトリを含め削除するためのものです.

固定アドレス化

すでに書いた通り,私の場合は本機をデスクトップとして使うつもりはありませんので,固定アドレス化して ssh でアクセスしやすいようにします.ubuntu の場合は,/etc/network/interfaces.d/eth0 の内容を以下の様に変更するだけです.

いくつかのパッケージの追加

PINE A64+ の初期設定の最後の作業は,いくつかのパッケージの追加です.さすがに Base Image と言うだけあって,dnsutils はともかく man でさえ入っていません.このままだとあまりにも不便なので,日常的に使いそうなものをいくつか以下のように入れておきます.

次回予告

とりあえずここまでで最低限使える状態になりました.あとは実際になにに使うかですが,その前にあまり見ない SBP なので,どの程度の性能なのか簡単にチェックしてみました.ただし,すでにかなり長くなりましたので,本件は次の記事

の続き.PINE A64+ がどの程度の性能なのかを調...

で紹介したいと思います.

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