GEEKOM IT15 雑感です.
結論から書くと,
外観は In*el の N○C のそっくりさん
です.

購入理由と製品概要
購入理由
いままで NAS として使ってきた Macmini 2014 の置き換え用です.さすがに10年以上前の機器ですし,ストレージの増設もできなくはないですが,かなり面倒なので,いい加減置き換えなきゃなぁ……と思っていました.NAS とは言っていますが,単なるファイルサーバーとしてだけ使うんじゃなくて,コンテナや仮想マシンの基盤でもあります.
実は購入したのは,2025年の7月で,それからほぼ半年間忙しくて放置していましたが,いい加減なんとかしないといけないと思い,お正月に箱から出し利用を開始しました.なので,本稿執筆時点でまだ使い始めて3日くらいしか経ってません.また,NAS としての利用なので,導入した OS は Windows じゃなくて,Ubuntu 24.04 であることにご注意いただければと思います.

製品概要
製品の詳しい仕様は,

です.メーカーは Geekom で中国深圳のメーカーみたいですね.なお,上のページでは CPU が Intel Core Ultra9 285H となっていますが,私が購入したのは
- CPU: Intel Core Ultra5 225H
- Memory: DDR5 32GB
- Storage: NVME 1TB
のものです.購入価格は約9万円ですが,今現在は CPU が Core Ultra9 285H のモデルしかないようですし,昨今の部材の値上げの影響からか,販売価格は約15万円となっていて,そんな気軽に購入できる価格ではなくなっていますね.

開封の儀と N○C との比較
開封の儀
購入はいつもの通り Amazon からです.

製品パッケージは以下の通り,紙製の箱ですが,ピッチリとビニールに包まれていましたし,非常に綺麗に印刷されていますし,厚みもそれなりで,かなり高級感を感じるものでした.箱は PC より2回りくらい大きく,これはちょっと予想外でした.
開封した様子は以下の通りです.中華メーカーだと白っぽいビニールに製品が包まれていることが多いですが,本体は Apple 製品と同じような不透明なフィルムで包まれていました.その他付属品は,
- AC アダプタと AC ケーブル
- VESA マウントとネジ
- グリーティングカードと説明書
- HDMI ケーブル
です.説明書は図表多めの各国語版(日本語含む)で,綺麗に多色刷りされた,違和感を感じるような翻訳,印字等ないものでした.
最後に製品本体と AC アダプターは以下の通りです.本体の天板にかなり大きな GEEKOM のロゴがあります.材質は,天板のみ多分プラであとの部分は基本的に金属製で,全体としてプラスチッキーな感じなく,それなりの高級感を感じました.少し驚いたのは AC アダプターで,19V 6.62A の 120W 出力品です.出力の割にはかなりコンパクト(本体よりも2周りくらい小さい)なものでした.AC との接続はいわゆるミッキーケーブルタイプです.

N○C との比較
さて,製品本体を見て思っている人も多いと思いますが,本製品,Intel の N○C と見た目そっくりです.まぁミニ PC ですから,形状が同じようなものになるのは当然なんですけどね.という事で,どの位似ているのかを以下写真に収めましたのでご紹介します.まずは,横に並べてみた様子です.左から,
- NUC7i5BNH
- GEEKOM IT15
- NUC10iFNH
の並びです.
見ての通り,大きさは数ミリ違うくらいでほぼ同じですが,前面のデザインは似てはいますがそれなりの違いがあります.という事で,搭載している CPU の世代等違いますから当然なんですが,全面だけならまぁ似ているけど違う製品ですよねという感じです.
次に上に積んでみて各方向から撮影した様子は以下の通り.
違うところ多いですが,特に NUC10 とは似すぎている部分もそれなりに多いような気がしないでもないです(これ以上は何も言いません).
まぁ,NUC10 の置き換え用として,少なくとも形状的にはピッタリだと思います.

パフォーマンスと拡張性
パフォーマンス
最新世代の PC なので,簡単にどの程度のパフォーマンスが出るのかも試してみました.私的にはすごく速くて驚きましたが,最新世代だとまぁまぁみたいですね.
CPU 性能
まず,CPU 性能です.搭載 CPU は Intel Core Ultra5 225H ですが,CINEBENCH R23 の結果は Multi が 13555 で Single が 2039でした.シングルスコアだと第14世代のデスクトップ Core i7 並,マルチスコアだと数年前のデスクトップ機並み(Ryzen 9 5000番台とか第12世代 Core i5 並)のようです.
GPU 性能
GPU は CPU に内臓の Intel Arc 130T でビデオメモリは可変ですが,ベンチマーク結果は以下の通り.
まず,FINAL FANTASY XV ベンチマークですが,FullHD 高品質で2752で「やや重い」の判定でした.ビデオメモリは16GBの判定となっています.ギリギリ遊べなくはないくらいでしょうか.
次に FINAL FANTASY XV ベンチマークですが,FullHD 標準品質とすると結果は4066で「普通」とのこと.実際普通に遊べそうな感じで動きます.
ストレージ性能
最後にストレージ性能です.CrystalDiskMark の結果です.あとで分解して分かったことなのですが,ストレージは PCIe Gen4 に対応した Crucial の NVME SSD P3 Plus 1T です.個人的には相当に速く感じるのですが,PCIe Gen4 対応のものとしてはそこまで高速ではないらしい(速いのは 7000 MB/s くらい出るらしい)です.

拡張性
ミニPCとしては比較的拡張性は高いと思います.
本体内部
まず,本体内部からアクセスできる拡張スロットは以下の通りです.
- DDR5 SODIMM 拡張スロット × 2(Crucial SODIMM 5600 16GB × 2 取付済み)
- M2. 2280 × 1(Crucial P3 Plus 1T 取付済み)
- M2. 2242 SATA × 1(空き)
- M2. 2230 × 1(Intel Killer Wi-Fi 7 BE200 取付済み)
- SATA × 1(空き.7mm厚まで対応)
個人的に嬉しい誤算だったのは最後の SATA ポートです.GEEKOM の仕様表では記載がなく,当然付いていないと思っていましたが,中を開けてみてはじめて付属していることに気がつきました.また,NVME にはサーマルパッドが取り付けられていること,サーマルパッドと上の SATA ドライブのマウント部分の金属が接触することで放熱していることも観察できます.あと写真は撮り忘れましたが,WiFi が取り付けられている M2. 2230 のスロットは,M2. 2280 の NVME スロットの下に配置されていました.
なお,SATA ポートの有無ですが,GEEKOM の仕様表では記載がないことから,これはロットによる違いがあるのかもしれないことにご注意ください.また,マザーボードの SATA ポートですが,これは NUC10 と同様の仕様のもののようです.

本体側面
本体側面にあるポート類は以下の通りです.
- USB3.2 × 3(前面2,背面1)
- USB2.0 × 1(背面)
- 3.5 mm stereo jack × 1(前面)
- HDMI 2.0 × 2(背面)
- USB4.0 × 1(背面,40Gbps, USB-PD 対応)
- USB4.0 × 1(背面,40Gbps 対応)
- UHS-II SD カードスロット × 1(側面)
- ケンジントンロック(側面)
試してはいませんが,USB-C のポート(1ポートのみ)は USB-PD 100W での給電に対応しているらしいです.また,USB4.0 は双方とも40Gbps対応のようです(本体に 40Gbps 対応の印字あり).仕様を見る限り 本製品の USB4.0 ポートは Thunderbolt4 ポですね.という事で,他のミニPCにあって本製品にないのは Oculink だけだと思います.

利用雑感
さて,使用感ですが,本製品,パフォーマンス高いですし,拡張性もそれなりにあるということで,
いまのところ全く不満はない
です.
最初の方に書いた通り,本製品の CPU は Intel Core Ultra5 225H で Ultra Hシリーズだと最下位のものですが,それでも14コア14スレッド,周波数は最高 4.9 GHz です.また,シングルコア性能は最新世代のデスクトップ CPU のものに見劣りしません.
NAS としての使用なので,Crucial NVME SSD P3 Plus 1T を SAMSUNG 990 PRO 2T に入れ替えた上で Ubuntu 24.04.3 Server をインストールしましたが,最新世代にもかわらず,ハードウェアの認識もほぼ(全くではない)問題なく行われ,ほぼトラブルなく NAS の置き換えを行うことができました.

現在,本PCで,コンテナ5つを動作させ,その内ひとつは Windows 11 を qemu で動作させたもので,Memory 12GByte,CPU8コアを割り当てていますが,NUC10I5BNH で Windows 11 を単体で動かしていた時より,明らかに動作が軽いですし,試しに CPU をフルロードさせても他のコンテナの動作に全く問題がありません.まぁ 14 コア CPU で 32 GByte メモリのうちの 8 コア 12 GByte 割り当てているだけなので,当たり前と言われればその通りなんですけどね.
なお,本製品の CPU ですが,すでに記した通り Intel Core Ultra5 225H で Ultra Hシリーズだと最下位です.しかし,最上位の Ultra9 285H でも 16 コア 16 スレッド,周波数最高 5.4 GHz なので,性能は 225H の多く見積もって 15% 増しくらいでしょう.また,搭載されている GPU も 225H が Intel Arc 130T で 285H が Arc 140T ですが,違いは,
- boost clock: 2200 MHz (13oT), 2350 MHz (140T)
- shading unit: 896 (130T), 1024 (140T)
- TPU: 56 (130T), 64 (140T)
- Tensor core: 128 (130T), 112 (140T)
- RT core: 8 (130T), 7 (140T)
のようで,まぁ数字を見る限りですが,性能差は1.1倍程度だと思います.
本製品はミニPCで,容積的に CPU 冷却等厳しいと思うので,サーバーとしての常時運用することを考えると CPU は Ultra9 285H より,より発熱が少ないであろう Ultra5 225H の方が(現状,性能足りているなら)望ましく,こう考えると,現状何で本製品の CPU が 285H 対応品しか販売されていないのかちょっと不思議です.Ultra5 225H モデルばかり売れて Ultra9 285H が売れ残ったんでしょうかね?
という事で,性能的には満足なので,あとは耐久性がどうかが問題ですが,こればかりはある程度長期で使わないとわかりません.もしトラブルがあったらそのときはまた記事にしたいと思います.
以上!






















