Raspberry Pi 3 を無線 LAN アクセスポイント化する備忘録

Photo by hyt.

Raspberry Pi 3 を無線 LAN アクセスポイント化する備忘録です.

梅雨時期だからでしょうか.なぜか色々な機材が壊れてその対応でアタフタしているのですが,モバイルバッテリーで動くアクセスポイントが一つ手元にあると便利だよなぁ……ということで,手元に余っていた Raspberry pi model 3 で作ってみることにしました.

なお,作るのは Wifi ルーターではなくて,Wifi コンバーターです.ルーティングとか NAPT はやりません(Wifi ルーターを作る記事はよく見かけますが,コンバーターは見たことない).

ベース OS

素直にいくなら Raspbian だと思いますが,今回は DietPi の最小構成を使います.理由は,

  • 経験的ではありますがとても安定して動く.
  • 最小構成がとても小さい.
  • SDカードを別のPCに刺し,dietpi.txt の該当欄を編集することでネットワークのアドレス等を簡単に設定できる.

からです.なお,最小構成ではなくて,WiFi-HotSpot オプションを選択するという手もありましたが,色々仕様に合わないところが多いので,今回は使いませんでした(これ,無線LANアクセスポイント化と言うより,簡易無線LANアクセスルーター化だと思う).

インストールの詳細については,過去記事

はじめに 以前御紹介した PINE A64+ です...

の通りで,さらに,これに加えて,以下のコマンドを最初に追加インストールしました.インストールは単に「apt install ****」ですね.

  • エディタ他: vim, less
  • ネットワーク系: bmon, iftop, dnsutils, net-tools
有線LANと無線LANのブリッジ

まず,必要なソフトウェアをインストールします.

また,無線LANを有効化します./etc/modprobe.d/disable_wifi.conf を全てコメントアウトします.

なお,dietpi-config → 7: Network Options: Adapters → Onboard Wifi: [On] の様に選ぶことで無線LANを有効にできるはずなのですが,なぜだかうまくいかない.バグなのかもしれません.

さらに,/etc/network/interface を以下の通り変更しました.

また,/etc/sysctl.d/r.conf として以下の内容のファイルを配置しました.これななくても構いませんが,あとでルーティングなんかが必要になったときのためです.

なお,設定項目の概要は,

に簡単な説明があります.

再起動して,ブリッジインターフェースにきちんと IP アドレス等が割り当たっていることを確かめます.

問題なく設定できている様です.

Wifi HotSpot 化

hotspot 化のために必要なパッケージを追加します.

また,設定ファイルを以下の内容で /etc/hostapd/hostapd.conf として配置しました.

各設定項目の概略は以下を見ればだいたい意味が分かるかと.

アクセスポイントとしてきちんと動くかどうかテストしてみます.

これで,ノートPCなどから,

  • SSID: DietPi-HotSpot
  • PASSWORD: dietpihotspot

として見えます.試しに接続してみてネットにつながれば動作確認終了です.

自動起動

自動起動させるために systemd の設定ファイルを /etc/systemd/system/hostapd.service として配置します.ただし,なぜだか初期状態だとこのファイルは /dev/null へのシンボリックリンクとなっています.

これはどうも systemd からは「マスク」されたサービスだと認識されるみたいで,まず,以下の様にマスクを解除しなければなりません.

解除後,/etc/systemd/system/hostapd.service を以下の内容で配置します.

その後,

としてやることで,自動起動するようになります.

速度は最大で 5MByte/s(40Mbyte/s) くらいしか出ませんが,モバイルバッテリーでそれなりの時間動きますし,中身は Linux なので,やろうと思えば色々できるってのが良いところなんじゃないかなと思います.

以上!

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