YAMAHA Clavinova CLP-645 雑感

Photo by hyt.

YAMAHA の電子ピアノ Clavinova CLP-645 雑感です.

娘のピアノ練習用で,以前使っていた P-140 (2009年購入)が壊れたため,少し前に購入したものなのですが,電子 Gadget としていくつか思うところがありましたので,その辺りについて少し記したいと思います.

シリーズ概要

シリーズとしては,Clavinova CLP シリーズの4種類あるうちの下から2番目のものです.

なお,Clavinova の他に,ARIUS と P シリーズがありますが,それぞれ,

  • Clavinova: 最も本格的なピアノの置換えとなるシリーズ(15〜70万円)
  • ARIUS: 低価格なシリーズ(5〜15万円)
  • P: 持ち運びができるシリーズ(5〜12万円)

という感じみたい.

そしてさらに Clavinova は,

  • CLP: 最もスタンダードなタイプ(685, 675, 645, 635 の4種類)
  • CSP: CLP の基本機能にアプリ連携と音色等を付け加えたモデル(170, 150 の2種類)
  • CVP: CSP にさらに音色,機能,液晶画面を加えたモデル(709, 705, 701 の3種類)

に分かれています.

ただし,CVP > CSP なことは確かみたいですが,CVP > CLP ではなさそうです.と言うのも,鍵盤の良さでみると CLP685 = CLP675 > CLP645=CSP170=CVP709=CVP705 > CLP-635=CVP150=CVP701 になっているからです.

どうもこの電子ピアノというのは,如何にグランドピアノのキータッチを再現するのか,というのが一つのテーマになって,このテーマからみると,最も良いのは CLP-675 と CLP-685 が最上位になってしまうからです.

なお,見た目がもっとも良いのは(好みにもよると思いますが)CVP709 ですね.グランドピアノっぽい見た目で,如何にも高級機だぞって感じの形だと思います.

製品概要

我が家が購入したのは,CLP-645です.お値段は20万円弱で,お店の方曰く,最も売れ筋だそうです.2017年7月発売だそうで,すでに発売後約2年経っていますが,そんなにモデルチェンジするような商品ではないので,もうしばらくは最新機種のはずです.

製品ページは,

ですが,結構色々な色のものがあります.製品ページには,

  • 黒色艶出し仕上げ(これは3万円くらい高いです.所謂黒光りするピアノの黒)
  • ブラックウッド調(木目調のくすんだ黒という感じ)
  • ニューダークローズウッド調(少しみどりがかった感じの木目調)
  • ウォームマホガニー調(赤い感じの木目調)
  • ホワイトアッシュ調(白木調,今回購入したのはこれ)

がありますが,さらに,島村楽器専用のモデルとして(型番がCLP-6450になる),

  • ダークアルダー調(上のウォームマホガニーとブラックの中間くらいの赤木目)
  • ホワイトウッド調(真っ白,ペンキで塗ったような感じ)

があります.ウォームマホガニーを除いて実物をみましたが,個人的に良いなと思ったのは意外なことにニューダークローズウッド調と,ホワイトウッド調です.

もちろん3万円追加していかにもピアノな感じの黒色艶出し仕上げも「色」としては良いのですが,この価格の電子ピアノに追加費用まで出してこの色を選ぶかと言うと,ちょっとな……って感じ.残念ながらニューダークウッド調は妻子の賛同が無かったのと,ホワイトウッドは汚れが目立ちそうという妻の一言で,最終的にホワイトアッシュに落ち着いたわけです.

まぁ,我が家は全体的に白い感じなので,実際置いてみると違和感はなく,まぁ,良かったかな……と思います.あと,写真の椅子も付いてきます.別売りじゃありません.

選択理由

いちおう本製品を選んだ理由も記しておきたいと思います.まず,電子ピアノといえば,

  • YAMAHA
  • KAWAI
  • Roland

のいずれかみたいですが,YAMAHA にしたのは,ズバリ,

ピアノといえばヤマハでしょう(by 妻)

という御宣託があったからです.お店の人に聞いてもこの価格帯だとYAMAHAが最も良いですよとのことでしたが,一応,最も良いのは,と聞くと「30万円越えなら Roland を私なら選択します」とのことでした.

と言うことで,選択肢は,ARIUS か CLP-635, 645, 675 になったのですが,長く使うなら ARIUS はなし,CLP-635 と 645 はあまりに鍵盤が違うので 645,675 は良いのだけど,お値段+5万円の価値があるかと言うとちょっと微妙,というお店の人の助言に従いました.

確かにお店の方の言う通り,CLP-635 と CLP-645 はかなり違ってて,

  • CLP-635 だと譜面台がプラスチックの部品ですごく安っぽく見える
  • CLP-645 だとBluetooth が省かれている
  • CLP-635 だと 2 x 16cm スピーカー,CLP-645 だと 2 x 16 + 2 x 8cm スピーカー

です.明らかに CLP-645 の方が音が良い.

なお,これが CLP-675 になると鍵盤のグレードがもう一つ上がって,スピーカーが 2 x (16cm + 8cm +5cm) になり,音を反響させる部分も大きくなるので,結構違うんじゃないかなと思うんですが,私としては5万円安い方が嬉しいので,ここは黙ってお店の方に従ったという訳ですね.

製品全景

電子ピアノとは言え,特に鍵盤部は精密に工作されていますので,配送と組み立ては専門の業者が行いました.重さは60kgと大人一人分です.下に電子ピアノ専用のマットも引いた上で設置していますが,特にマンションなんかだと,鍵盤のカタカタ言う音が下の階にも伝わるそうで,このマット引いとかないと迷惑らしい.

Photo by hyt.

鍵盤には蓋が付いていますが,それを閉じると,

Photo by hyt.

な感じです.鍵盤部に細かな埃が入らない様に,使わないときは閉めておくべきらしい.

操作盤は,青い感じの液晶と,操作ボタンが「いっぱい」あります.

Photo by hyt.

このボタン部分の表示は英語ですが,島村モデルだとこの部分が日本語になるそうです.うちはどっちでもよかったのですが,次期モデルだとこの部分,タッチ対応の液晶になる?のかもしれないですね(KAWAII とかの上位モデルだとすでにそうなってます).ボタンたくさんでも,実用上,問題はないです.1回設定するとあまり触れない部分ですしね.

ヘッドフォンやUSBメモリなんかを接続する部分は,鍵盤の下に

Photo by hyt.

みたいな感じであります.左下に見える金属製の飛び出た部分はヘッドフォンを架ける部分です.そして,他の MIDI 対応機器と本製品を接続する部分と電源ケーブルを刺すところは,かなり奥まった位置に,

Photo by hyt.

みたいな感じであります.

最後に,スピーカーですが,これも本体下の左右の奥まった部分に,

Photo by hyt.

のような感じで配置されています(写真は左側).

全体として,メカメカしい部分はなるべく目に付かないところに配置されている感じがします.要するに,全体的に木目調の家具がそこにある,という感じの見た目になるようにしている感じです.

使ってみた感じ

いちおう私も昔ピアノ習ってましたので,昔使っていた(アップライト)ピアノ(YAMAHA の UX)との比較になりますが,

驚くほど鍵盤が軽く感じます!

実は知らなかったんですが,本来のピアノ(グランドピアノ)は,鍵盤がかなり軽いみたいですね.これ,鍵盤の仕組みから必然的にそうなるみたいですね.

グランドピアノの場合,鍵盤は重力で元に戻る.アップライトの場合,バネの力で元に戻る.また,グランドの場合,鍵盤が長く,アップライトの場合,比較的短い.つまり,グランドピアノの場合は,重力で鍵盤が戻り,さらに,鍵盤の支点も遠いことから,てこの原理で,鍵盤の重さが比較的軽くなるけど,アップライトの場合,上からバネで押さえつける感じなので,なかなか軽くはできない,ってことらしい.

電子ピアノって,グランドピアノを理想として開発されているみたいで,当然,鍵盤はグランドピアノに似せたものになっているみたいで,キータッチはグランドピアノに近い=軽い,って事情らしいです.

あと,音は(うちにあるどの機器よりも)良いです.ただし,

鍵盤カバーを開けておいた方が良い

音がします.

電子ピアノなんで,プリセット曲や Bluetooth 経由で鍵盤カバーを閉じたままでも音鳴らせるんですが,明らかに開けてある状態で調整しているみたいで,音のクリアさと広がりがかなり違います.

Photo by hyt.

このピアノ,鍵盤の前の部分に,かなり大きな隙間が空いていて,さらにその隙間を見ると中には基本的に何も詰まってないことがわかります.この部分,635 < 645 < 675 < 685 の順で大きくなるのですが,どうもこれはスピーカーのエンクロージャーに相当する部分のようです.要するにスピーカー数が増えるに従い,エンクロージャーもそれに合わせて大きくなる,と,どうもそういうことのようです.

で,よくよく考えてみると,これ,我が家で最も立派なスピーカーなんです.何せ,16cm x 2 + 8cm x 2のスピーカーとそれなりの大きさのエンクロージャーを持ってるんですから.

本機には,Bluetooth が付いています.買って使うまで完全に勘違いしていたのですが,これ,ワイヤレスヘッドフォンを使うためのものじゃなくて,

Bluetooth 経由で音を鳴らす,つまり,Bluetooth スピーカーとして電子ピアノを使うためのもの

です.一応 YAMAHA 的には,練習時にピアノ本体から同じ曲を流せます……ってことなんだと思いますが,別にそれに限る必要はなく,普通にデッカイ,音の良い Bluetooth スピーカーとして使える訳です.

逆に,何で Bluetooth 経由でワイヤレスヘッドフォンを使えるようにしてないんだろうと思ったのですが,多分これは,

遅延!

があるからなんでしょう.Bluetooth って(aptX LLとかじゃないと)結構音が遅延します.これ,楽器を弾く場合はもちろん気になるでしょうから,Bluetooth 経由で音を聴くのには対応していないのでしょう.

という事で,20万円というのは決してお安くは無いのですが,

この位はするよなぁ………

というお品であることは認めざるを得ないものだと思います.

残念なところ

最後に残念な部分を記しておきたいと思います.

まず1つ目は,オプション UD-WL01 です.これ,「802.11 bgn にしか対応しない」USB の Wifi ドングルなんですが,8,000円近くします.機能だけ見れば今だと1,000円しないようなものなのに,値付けは8,000円です.オマケに,

を見ての通りかなり大きい.

これ,刺すところは,

Photo by hyt.

です.ここにこのUSBドングル刺すとかなり出っ張りますし,さらにここ,足の膝が当たりかねないところです.正直,膝を当てて端子を壊すんじゃ無いかなとヒヤヒヤします.

この UD-WL01 があると,スマートピアニストアプリが使えます.つまり,CSP シリーズに(完全ではないにしろ)近付けることができる訳で,面白いので,せめて半額ぐらい,そして,もう少し小さくて邪魔にならなさそうだと即買うんですが…….と言うかですね.製品ページ見ても CSP シリーズと CLP + UD-WL01 って何が違うんだか良く分かんないんです.お店に行っても CLP しか置いて無いですし,この辺りの(商品構成含む)分かり難さは欠点だと思います.

2つ目は廃棄方法です.

電子ピアノとは言え,これ,60kg越えの大型の電化製品です.調べてみると,自治体によっては粗大ゴミとして引き取ってもらえないことも多いらしい.

実際,我が家も,P-140 が壊れたからこの製品を購入したのですが,P-140 をお店に引き取ってもらうと幾らですか,と尋ねると

×× 万円です!下取り(引き取り料無料)は8年越えてると無理です!

とのこと.電子じゃないピアノと違い,コレ,明らかに「電化製品」という扱いです.

もちろん ×× は5万円以下の金額ですがそれにしても高い.まぁ大型家電ですし,重いものなので,仕方ないとは思いますが,逆に言うと,コレ,冷蔵庫とかと同じように,

家電リサイクル法の対象とすべき

ものなんじゃないかなと思うんです.

たまたま私の住んでいるところでは,電子ピアノも粗大ゴミ扱いになり,ほとんど処理費用はかからなかったんですが,なんとなく「これで良いんだろうか?」と釈然としない気分になりました.

製品自体の問題ではなく,何となく法律のスキマな感じのことなんですが,いまはゴミも気軽には出せない時代ですから,購入してから廃棄するまで,の一連の流れがハッキリしている方が明快で良いんじゃないかなと思います.特にコレ,大きいですしね.

以上!

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