ゆうちょ銀行の相続手続きは最高で最低だと思う

Photo by s_masako

私ごとで恐縮ですが,先日,父が逝きました.ここ1年ほどで認知症が急速に悪化すると共に,急速に体力が落としていたのですが,最後は眠るようにその生涯を終えました.

母にとっても子供である私にとってもとても良い父でしたので,悲しくはありますが,すでにかなりの年齢だったこと,そして,ほとんど苦しまずに逝ったのが慰めになりましたが,もちろん,その後には「相続」という非常に面倒な事務手続きを行わなければなりません.

この「相続」手続きの現状についていろいろ感じたことがありましたので,まずは,ゆうちょ銀行の相続手続きについて感じたことからご紹介したいと思います.

まずは結論から

いつもの通り,結論から書きます.預金の相続手続きを行う場合は,

まず,ゆうちょ銀行の「相続Web案内サービス」から試す

のが現状最も良いと思います.もちろん,ゆうちょ銀行に相続の口座がある場合の話です.

なぜゆうちょ銀行の相続手続きが最高か?

理由は次の通りです.

  1. どこの銀行でも相続の手続きはほぼ同じような流れである
  2. 相続のために揃えなければならない書類は場合によってかなり異なる.
  3. 相続のための手続き書類を Web からダウンロードできる.また,書類をダウンロードするときに,他に揃えなければならない必要最低限の公的書類等が分かる形式になっている.

個人なのですべての金融機関で同じ流れかどうかを確認している訳ではありません.しかし,金融機関に応じて手続きが大きく変わるのは変ですし,実際,私がした比較的大手の地銀の手続きも,ゆうちょ銀行の手続きも(ほぼ全くと言っていいほど)変わりませんでしたし,都銀(三井住友銀行,東京三菱UFJ銀行,りそな銀行)もホームページをみる限り同じような感じです.

また,手続きに必要な書類は都銀でも基本的には取りに行かなければならないようで,Web でこれがすぐに手に入るのはゆうちょ銀行以外無いんじゃないのかなと思います.

と言うことで,どの金融機関でも似た手続きなのですから,分かりやすく,かつ,必要な情報と手続き書類を Web ですぐに手に入れられるゆうちょ銀行の「相続Web案内サービス」を利用すべきだと思う訳です.郵便局,どんな田舎にだってあるので,ゆうちょ銀行の口座をもってない人の方が少ないと思いますしね.

つまり,

Web でまず手続きができるようになっている恐らく唯一の金融機関である

という点で,ゆうちょ銀行の相続手続きは現状,最高だと思う訳です.しかし,同時に,ゆうちょ銀行の相続手続きは「最低」だとも思うのです.なぜかと言うと……

なぜゆうちょ銀行の相続手続きが最低か?

Web 経由は分かりやすく,かつ迅速なのに,

窓口経由はそうではない!

からです.これ,郵便局の窓口の方が不親切ということではありません.

実は今回,まずは,窓口に行きました.筆頭相続人である年配の母には窓口の方が分かりやすいだろうと思ったからです.

銀行(ゆうちょ以外)の場合,すぐに担当者が出てきて,提出して欲しい書類一式についての説明があり,もちろん,その銀行独自の書類についてはすぐに持ち帰ることができました.ところが郵便局の場合は,窓口では,提出して欲しい書類一式についての説明があるどころか,

相続関係手続き書類の郵送による取り寄せ手続き

を求められました.つまり,他行だとすぐに手に入る書類が,郵送による取り寄せになった訳です.おまけに,この書類が届くのに1週間ほどかかりました(ホームページでは2週間程度かかると見て欲しい旨の説明がある).

実は,書類が届くのがあまりに遅いので,Web で改めてゆうちょ銀行のページを見たのですが,2週間程度かかると見て欲しい旨の記述を見て,正直,なんでそんなにかかるのか不思議に思い,さらにその後に Web 手続きの簡便さに気がつき,さらに困惑しました.

  • なぜ郵便局の窓口でこの Web サービスを案内していないんだろう?
  • なぜ郵便局の窓口でこの Web サービスを利用して手続きを進めすぐに必要書類を渡さないんだろう?

と思ったからです.だから,ゆうちょ銀行の相続関係手続きは「最低」だと思ったのです.

高齢化時代の手続きのあり方

日本は高齢化が急速に進んでいます.また,不正を防止するためでしょう.昔に比べ金融機関の預金等の取り扱いが厳格化され,預金者が死亡が分かると金融機関は即座に当該口座を凍結し,相続手続き終了まで全くお金を動かせなくなります.

定期預金の口座とかならともかく,生活口座の場合は,やはり長いこと口座が凍結されるのは困るので,少なくとも一部の口座については早急に相続手続きを進めたいと思うのは普通だと思います.特に高齢者世帯の場合はそうでしょう.

そして高齢者の場合,現状,いくら分かりやすくても Web での手続きは考えもしないでしょう.やはり窓口に来るはずです.

ところがゆうちょ銀行の場合,窓口に来ても,現状だと郵送で自宅に書類が送られてしまいます.相続関係手続きって,かなり面倒です.送付された書類だけを見てもなかなか手続きの詳細が分かり難いですから,結局,電話受付相談窓口に電話をかけるか,近くの郵便局の窓口に行って聞くことになります.結局,窓口対応になってしまう訳です.

つまり,高齢化社会の手続きのあり方って,

窓口で迅速に対応できるようにする

しか結局は答えがない訳で,こう考えると,一般の銀行の対応は合理的な対応で,ゆうちょ銀行の対応は非合理な対応だと思わざるを得ません.

もちろん,分かりやすい Web サービスで手続きができるってのは素晴らしいことです.しかし,このサービスを使って一般的な郵便局の窓口の担当者が手続きを行うような対応になってないってのが,画竜点睛を欠いていると思うのですが,如何でしょうか?

以上!

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